加齢の影響だけではなく、事故やケガよって体がうまく動かなくなってしまうことがあります。
そういうときに活躍するのが整体師です。
医者や看護師などに比べると目立たない職種ですが、健康分野で活躍することができる職業です。
整体師は国家資格ではなく民間資格
整体師は職業分類では医療福祉系ですが、仕事をするために国家資格は必要ありません。
似たイメージの職業で国家資格が必要なのは、柔道整復師、あん摩マッサージ師、鍼灸(はりきゅう)師などがあり、これらの資格を取得するにはまず養成学校で学んで試験資格を得て、国家試験に合格する必要があります。
これに対して、整体師には民間資格はありますが、極端な話では資格なしで全くの未経験からでも仕事をすることは可能です。
ただし、経験が浅い整体師からの施術では患者を不安な気持ちにさせてしまいますし、浅い知識と技術で適当な施術をしてしまうとトラブルになりかねません。
人の体に触れる仕事は責任が重いので、国家資格が不要とは言っても、仕事をするためには学校などに通って専門知識を身につけておいた方がいいです。
整体師の民間資格は整体の学校に行くか、通信教育でも取得することが可能です。
人間の関節、筋肉の動きなどの運動学と解剖生理学の基礎を学び、その知識を活かした整体の手技の技術を学んで行きます。
カリキュラムを修了すれば修了証が付与されて、資格取得者としてアピールできるようになります。
資格が役に立たないという噂は本当か?
ただし、整体の学校や通信教育で与えられる民間資格は学校独自で認定している資格なので、整体業界や医療福祉系の業界全般で通用するわけではありません。
そのため、あまり取得のメリットがないという意見もあります。
つまり、取得したから一生安定して稼ぎ続けることができるという保証にはならないということです。
また、取得のためには学費や通学費などの問題も出てくるので、学校に通う場合はどれくらい費用がかかるのかを確認しておくことが大切です。
取得するべきか迷っている時には、整体師を目指す人が集まる整体学校や整体院が主催している短期講習会などを受講してみるという方法もあります。
ここで経験者の話を聞いて、取得すべきかどうか考えてみるといいです。
お金のことを考えればデメリットもありますが、患者さんに対して資格を持っている整体師というのは安心感を与えられる言葉です。
そうでないと、施術者が一体どんな技術力を持っているかの証明をすることができません。
患者さんを安心させるためにも、将来個人開業を目指す人は取得しておいた方がいいです。
仕事は患者さんの体を整えること
整体師の仕事は患者さんの体を整えることです。
手技によって骨盤や筋肉の調整を行うことで、肩こりや腰痛などの症状の改善をサポートします。
メインは施術ですが、職場によってはカルテ記入、カウンセリング、検査、施術、アフターフォローなどの一連の流れまで仕事になっていることもあります。
整体の技術は東洋医学のもので、中国整体の推拿(すいな)が基本というのが特徴です。
推拿はポキポキ鳴らす整体と違って、中国古来の伝統的な自然療法で日本の指圧やあん摩マッサージのルーツになっています。
マッサージが押したり揉んだりして緊張した筋肉にアプローチしてほぐすのを目的にしているのに対して、推拿では経絡(けいらく)というエネルギーの通り道であるツボが並んでいる場所を効果的に刺激して、気の滞りをスムーズにするという違いがあります。
整体の方法にはいろいろな流派があるので、それぞれの整体院でやり方が違うことが多いです。
流派によってはポキポキする激しいやり方もありますし、体を揺らしてリラックスさせるような優しい整体もあります。
女性に人気の美容整体
整体というとお年寄りが節々の痛みを訴えて来るというイメージがありますが、最近では美容整体という分野が出てきて若い女性の利用者が増えています。
例えば出産の際に歪んでしまった骨盤を改善してもらいに来たり、O脚やX脚の改善などのために訪れることもあり、様々なメニューが用意されているのが最近の傾向です。
利用者のニーズに応えられるように、最近では健康のために利用する整体と健康よりも美容寄りの美容整体を分けて提供している所も増えています。
痛みや疲労といった健康を害する状況を治すためというよりも、小顔になりたい、ダイエットをしたいという目的で訪れる女性が多いです。
美容整体の対象は小顔、猫背などの姿勢矯正、ヒップアップ、ウエストのサイズダウンなどです。
また、女性のニーズが高い骨盤整体や産後整体も人気があります。
こういった美容整体は女性の患者さんがほとんどなので、今後は女性の整体師の需要が高くなる可能性が高いです。
女性が働ける新たなフィールドとして、美容整体は期待されている分野です。
最後に
手技によって健康に関わることができる整体師は、国家資格は必要なく民間資格がなくても働くことはできます。
しかし、患者さんに安心してもらうためには資格を取得しておいた方がいいです。
最近では医療福祉分野だけではなく美容整体での需要も高まっているので、将来に期待できる仕事です。
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