好きを活かそう!ファッション・服飾に関する資格「繊維製品品質管理士」

繊維製品品質管理士(通称TES)は、一般社団法人日本衣料管理協会の認定資格です。昭和56年に登場した資格で、消費者に供給される繊維製品の品質や性能の向上を図ったり、繊維製品の品質に消費者からクレームが出ないように、製品の製造や販売を行うスペシャリストです。

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ファッション業界の仕事に役立つ資格

企業活動の合理化、消費者利益の保護、企業と消費者の信頼関係の改善のために働きます。つまり、繊維製品を扱う企業と、それを購入する消費者がどちらもいい関係を維持できるように、繊維製品の品質を維持するのが仕事です。

資格を取得するには、日本衣料管理協会が実施している繊維製品品質管理士試験に合格する必要があります。学歴や年齢に関係なく、誰でも受験することが可能です。

繊維製品品質管理士の試験は、短答式と記述式の2つの問題があります。短答式は繊維製品の品質管理者として働くときに必要な基礎知識が問われます。記述式は、その応用力を確かめる問題です。

繊維製品品質管理士の資格があると、取引先に対して技術や品質において、安心感を与えられるようになります。違う業種でも、他の繊維製品品質管理士と商談や交渉をスムーズに運びやすいというメリットもあるので、ファッションビジネスでは、繊維製品の品質に関しての知識を持っていると、就職や転職を有利にすることが可能です。

繊維業界の素材、加工、縫製、流通などそれぞれの業界団体で、TES制度推進協議会が日本衣料管理協会に設けられているので、お互いの業界とのパイプが太くなっています。

あまり知られていない資格ではありますが、ファッション業界では欠かせない存在です。

繊維製品品質管理士の資格試験に合格するための対策

繊維製品品質管理士の資格試験の受験資格は特にないので、未経験者でも初心者でも誰でも受けることができます。大学または短期大学で、繊維の技術に関する科目を習得した人、繊維製品の品質管理に関する業務に通算5年以上従事した人、衣料管理士の称号を持つ人は、筆記試験のうちの繊維に関する一般知識の試験の免除が受けられます。

短答式と記述式の2種類の試験は、合格ラインはどちらも100点満点中60点以上が目安です。ものすごく難しいというわけではありませんが、記述式で応用力も試されるので、身につけた知識を使って論理的に繊維やクレーム処理について、文章で説明する力が求められます。

学校で学ぶなら、家政学科のある大学や短大なら、繊維製品の品質管理士の資格取得のための講義を受けることができます。独学で勉強する場合は、日本衣料管理協会の公式テキストや問題集を使って勉強しておくといいでしょう。

繊維製品品質管理士は、一度資格を取れば永久に使えるわけではなく、5年経過すると資格が消滅してしまいます。継続するためには、協会が行うTES登録更新試験(論文)に合格してから、登録更新申請をする必要があります。

ファッション業界は新しい素材や加工技術の開発、法規の改正など社会の関心によって目まぐるしく変化しているので、一度試験を受けてそこで知識の吸収がストップしてしまうと、最先端の現場でついていけなくなってしまいます。

登録更新は、それを防ぐために設けられている制度なので、常に最先端の知識と技術を身につけておけるように勉強しておきましょう。研修会などもあります。

衣料製品品質管理士が活躍できる業界とは

衣料製品品質管理士の資格を取れば、様々な業界で働くことが可能です。例えば消費者生活センターの相談窓口の業務だと、消費者からの衣料品のクリーニングのトラブルや品質や性能に関するクレームに対して、正しい知識で対応します。

相談窓口業務以外には、商品テストや消費者への啓発などの仕事もあります。アパレル業界は、特に繊維製品品質管理士が求められている場所です。現代は、高級な衣服を購入するというよりも、ファストファッションで安くて高品質なものを購入したいという人が増えています。

こういった消費者の品質欲求に対して、正しい繊維の知識を持って対応する仕事を選ぶことも可能です。

ネットが普及した現代では、衣料品などもネット通販などの通信販売で扱われているので、ここでもニーズが高まっています。カタログやネットの商品は、実際に手で触れて触感を確かめるようなことができません。

もし通販で買った商品の品質に問題があったら、消費者の信頼を損ねてしまいます。これは通販業界にとっては命取りになるので、繊維製品品質管理士のような専門家を配置して品質の確認に力を入れています。

さらに、クリーニング店とも接点が多い仕事です。衣料品を消費者が購入した後にクリーニングに出して、そこで衣料品のトラブルが発生することもあります。クリーニング業界は、繊維業界の専門家がいないと苦情解決や発生原因を究明できないので、クリーニング業界のTESは、TES会のメンバーに入って繊維業界の関係者と相談して品質トラブルを解決します。

ファッションビジネスの縁の下の力持ちとして働きたいならば、繊維製品品質管理士はぴったりの仕事でしょう。

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