サッカーで使用されるフィールドとボールが、地域やレベルに応じて異なるようでは、統一した競技の運用ができなくなります。
そのため、フィールドとボールについては、国際的に正式な規定があります。
正式なフィールドとボールの決まりごと
国際試合で使用されるフィールドとボールは、その規定に従ったものでなければいけません。また国内外のリーグ戦や、カップ戦で使用されるフィールドとボールについても、それに準じた規則が定められていて、適用されてます。
サッカーについての基本ルールが決められているのは、国際サッカー連盟であるFIFAが定めるLAWS OF THE GAMEになります。国際試合では、この規定によって試合会場が選択されます。
また、ボールもこの規定に従って、毎年統一球が使用されます。国内では、日本サッカー協会が定める競技規則です。リーグ戦やカップ戦については、この規則に従って試合会場やボールが決められています。
学校などで行われている、スポーツとしてのサッカーについても、中学校からは基本的に同じ規定となります。小学校までは、小さなサイズのボールを使うことや、フィールドについても少し小さく修正したサイズで対応することになります。
協会では、8人制サッカーとしての規則を策定し、その中で競技フィールドやボールのサイズを決定しています。
このように、国際的に厳格で統一されたルールがあるからこそ、ワールドカップなどの国を超えた大会が開催できます。レベルを競う大会で、基本ルールがぶれていては意味がありません。
これらの規定は、長い間守られてきたもので、これからも引き続き遵守されて行く世界標準です。
正しいサッカーフィールドの規定
サッカーの試合で使用される、フィールドの基本ルールが決められているFIFAが定めるLaws of the gameの第一条に、また国内では日本サッカー協会による、競技規則の第一条に競技のフィールドとして規定されています。
まず表面は、グリーンであることとされています。芝自体は天然でも人工でも構いません。ただし人工の場合は、国際人工芝基準を満たす必要があります。
マーキングは、長方形で12cm幅のラインによって区切られます。長辺をタッチラインと呼び、90mから120mの間、短辺をゴールラインと呼び、45mから90mである必要があります。
国際試合では、タッチラインは100から110m、ゴールラインが64から75mと別の規定となっています。
フィールドの、タッチラインの中心にラインを引いて、センターラインとします。そのセンターラインの中心から、半径9.15mの円を描いたものが、センターサークルです。キックオフの時に、使用します。
フィールドの両端には、二重の長方形のエリアが区切られています。ゴールエリアとペナルティエリアです。
ゴールエリアでは、キーパーが優位に扱われます。ペナルティエリアは、キーパーが手でボールを扱うことができるエリアです。ゴールラインの中心から、11m離れたところにペナルティマークがあり、そこから半径9.15mの円弧で、ペナルティアークが描かれます。
ゴールエリアは、両方のゴールポストの内側から5.5m離れたゴールライン上から、直角に5.5mの直線を引いた長方形の範囲になります。
ペナルティエリアは、両方のゴールポストの内側から16.5m離れたゴールライン上から、直角に16.5mの直線を引いた長方形の範囲になります。
フィールドの四隅には、コーナーフラッグが立てられ、半径1mの円弧が描かれます。この円弧内でコーナーキックを行うことができます。
競技に使われるボールの決まりごと
サッカーに使われるボールの基本ルールも、FIFAが定めるLaws of the gameの第一条に、また国内では日本サッカー協会による競技規則に規定されています。
フィールドに次ぐ2条に書かれていることから、その重要性がわかります。規定は、品質と規格によって定められています。 材質は皮革か、そのほかの適切な材質とされています。
以前は、天然のものしか認められていませんでしたが、1986年から人工のものも使用できるようになりました。天然の場合、雨を含んで重くなるデメリットがありました。特に、色などのデザインに関する規定はありません。
形は当然ですが、球形になります。パネルのような革、もしくは適切な素材を複数組み合わせて構成します。毎年改良が重ねられ、いろいろな形や素材のパネルを組み合わせることで、特徴が変わっています。
大きさは、外周が70から68cm以上と決まっています。このサイズを5号球として、中学生から一般人までが使用します。4号球や3号球になると、サイズが小さくなり、小学生以下で使用されます。
また、重さや圧力についても規定があります。試合開始時に450g以下、410g以上であること、空気圧は海面の高さの気圧で0.6から1.1でなければいけません。
試合で使用されるボールは、全てこの規定をクリアしていなければいけません。
ボールの交換は、基本的に審判の承認が必要ですが、回収に時間がかかるなどの、試合の妨げとなると判断される場合は、承認を待たずに予備球に交換することができます。
そのため、試合前に複数個の条件をクリアしたボールを、用意する必要があります。
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