夏の風物詩「天神祭奉納花火」を楽しむポイント

天神祭は、大阪市にある大阪天満宮が行う祭で、1000年以上の歴史を持ち、京都の祇園祭、東京の神田祭と共に、日本三大祭の1つとなっています。

さらに、これは愛染祭、住吉祭と共に、大阪三大祭の1つでもあります。

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天神祭奉納花火はとても人気があります

天神祭は、毎年130万人もの人が訪れ、大きなイベントとなっていますが、この祭りの最後を彩るのが天神祭奉納花火で、ここでは約100隻の大船団がかがり火をともして水上を進み、その上空では約5000発の打ち上げ花火が見られます。

天神祭が行われる期間は、6月下旬の吉日から7月25日までとなっており、その最後を飾る天神祭奉納花火では、特に多くの観客が訪れるので、花火を見やすいと言われる場所は、かなりの混み具合となります。

2016年の場合には、このときの花火が打ち上げられたのは、桜ノ宮公園と川崎公園の2つでしたが、打ち上げる場所の周辺は、非常に多くの観光客が集まるので、それを楽しめる場合は良いのですが、もう少しゆっくりと花火が見たい場合は、少し遠い桜宮橋などの橋の上に行くことをお勧めします。

この場合は、いくらか人が少なめで、落ち着いた雰囲気の中で、2つの打ち上げ会場の花火をどちらも眺めることができます。

そして、次々と打ち上げられる花火には、さまざまな種類のものがありますが、特にこの祭で特徴的なのは、オープニングで打ち上げられる、花の形をした紅梅花火と、最大10文字までという規則のある「文字仕掛花火」です。

これらを見ると、いかにも天神祭奉納花火を見たという気持ちになれるので、特にこの2つをしっかりと眺めることが、楽しむポイントの1つになると言えるでしょう。

天神祭にはこのような歴史があります

天神祭奉納花火を楽しむポイントとして、天神祭の歴史を知っておくということが挙げられます。

この花火は、ただの花火という訳ではなく、天神様に見て頂くという特別の想いのこもったものであるので、その点に関して、基礎的な知識を持っていた方が、より花火の素晴らしさを感じられるようになることでしょう。

天神祭は、大阪天満宮が創建された2年後の、天暦5年(951年)に社頭の浜から大川に神鉾を流し、流れついた浜に御神霊が休息される御旅所を設けて禊(みそぎ)を行った際に、神領民が舟を仕立てて奉迎したのが始まりと言われています。

そして、元禄時代(17世紀後半)以降、天神祭は浪速の繁栄のシンボルということになり、さらに享保年間(18世紀前半)には「講」という祭を支える組織も誕生し、お迎え人形などもできて、全国的にも有名になりました。

ただ、その後、幕末の政変や世界大戦などがあり、中止された時期もありましたが、昭和24年に船を使う船渡御が復活し、さまざまな変遷があったものの、それらの危機を乗り越えて、現在のように多くの人を惹きつける祭として定着しました。

なお、この祭では御神霊はまず、陸路で川岸までお進みになりますが、これは陸渡御と呼ばれ、一方、そこから乗船して大川を下り、御旅所へ向かわれる過程は船渡御と呼ばれ、この船渡御において、天神祭奉納花火が打ち上げられることになります。

また、船渡御では一時、地盤沈下によって水位が上がり、従来のコースが使えなくなりましたが、その後新しくコースができて、現在のように大観衆に見守られるようになりました。

さまざまな天満宮を訪れてみるのも良いでしょう

天神祭奉納花火が行われる大阪天満宮が創建されたのは、天暦3年(949年)のことです。

奈良時代、孝徳天皇が都の西北を守る神として、大将軍社という神社をこの地につくられましたが、その後、延喜元年(901年)に、菅原道真公が大宰府へ向かう途中に、この大将軍社をお参りされました。

その後、道真公は大宰府でお亡くなりになりましたが、それから時の経った天暦3年、この大将軍社の前に、一夜で7本の松が生え、夜ごとにその枝を光らせました。

そして、それをお聞きになった村上天皇が、道真公を祀るために勅令によっておつくりになったのが、大阪天満宮です。

また、菅原道真公を祀る神社は、総本宮とされる太宰府天満宮や北野天満宮をはじめ、全国に12000社もあると言われています。

菅原道真公は、文武両道に傑出した才能を持ち、学者としても政治家としても活躍された方ですが、神さまとして祀られるようになってからは、学問、至誠、厄除けの神さまとして知られています。

このように、多くの人達から崇拝され、全国にこれだけの神社のある天満宮の祭で素晴らしい花火を見たならば、それも1つのご縁なので、この神社以外のいろいろな天満宮を訪れて、お参りしてみることも楽しさのポイントといるでしょう。

そして、いろいろなところに行って、天神さまの素晴らしさや参拝する人達の熱心さ、それぞれの神社や地域の特徴などを体験した上で、また大阪天満宮のお祭に来て、天神祭奉納花火を見るようにすると、この祭や花火の素晴らしさを、改めて感じることができるようになる可能性が高いと言えるでしょう。

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