最高の一本と評判の映画「最高の人生の見つけ方」の魅力

「最高の人生の見つけ方」の魅力は、人間社会で生きている以上、人とのつながりによって、最大の幸福感が得られるということを示している点でしょう。

そのことを、名言と名優の名演によって、痛感させてくれる映画です。

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日米で大ヒットした映画

「最高の人生の見つけ方」は、アメリカで2007年に上映され、瞬く間に全米興行収入第1位を獲得する、大ヒット映画となりました。

日本では2008年に公開され、初登場で第2位を記録しています。
日本では前評判が良かったため、関心を持たれたという側面もあるでしょうが、その後も大ヒットしていますから、「最高の人生の見つけ方」という映画が、日米の観客の価値観に共通し、て訴えるものがあったということでしょう。

まったく接点のなかった主人公の二人が、死を前にして心を通わせ、互いに幸福感を得るというハッピーエンドに終わるストーリーは、日米の多くの観客の心をつかみました。

奇跡が起きて、二人とも病気が治るという展開にしなくても、二人とも医者に宣告された通り病死するという終わり方でも、これだけの共感を呼んだわけですから、多くの人々の琴線に触れる映画だったことが、うかがえます。

主演のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンは、二人ともアカデミー賞俳優で、この作品でも名演技を披露しています。

初上映から10年経った現在でも、最高の一本と評判の高い映画です。

金儲けだけでも献身だけでもなく

主人公の二人は、対照的な生き方をしてきました。ジャック・ニコルソンが演じる人物は、金儲けに徹して生きてきましたし、モーガン・フリーマン演じる人物は、家族への献身を貫いて生きてきました。

ジャック・ニコルソンのほうは事業で成功し、4回離婚し、ひとり娘からは絶縁されています。

モーガン・フリーマンのほうは、自動車整備工として実直に働き続け、良き家庭人であり続けました。

この二人が病院で同室となり、ともに死期が近いことを宣告されます。

先進医療や新薬を試し、奇跡を待つという道もありましたが、二人はその道よりも、病院を抜け出して、最後にやりたいことを、やり尽くすという道を選びます。

このあたりに、違和感を感じる人も多いでしょう。

しかし、二人は先にあまり明るい未来がないと感じていて、誰かのために生き続けなければならないという立場でもないと、認識しています。

そのため、延命よりも、自分なりの幸福追求というほうを選びます。

幸福追求には、ある程度のお金がかかり、それは主人公の一人が事業で成功しているから、可能なことではありますが、この選択が、また胸を打つポイントであるのも事実です。

延命よりも自由を選択

ジャック・ニコルソンのほうには、秘書しか見舞いに来ませんが、モーガン・フリーマンのほうには、家族が頻繁に見舞いにやって来ます。

しかし、モーガン・フリーマンはその状況に、芯から満足しているわけではありません。

死を前にして、したいことを我慢し、家族への献身だけで生きてきた人生に、どこか疑問も感じています。

ジャック・ニコルソンのほうも、4回離婚するなど好き放題に生きてきて、使い切れないほどの資産を持つ大富豪となっていても、幸福感などみじんもない状況です。

先進医療による奇跡を願う気もない状態の二人は、やがて意気投合し、病院を抜け出して、死ぬ前にやっておきたいことをやり尽くすという行動に移ります。

モーガン・フリーマンの望みを、ジャック・ニコルソンの財力でかなえるという形にはなりますが、意気投合した二人は幸福感を持って、生き生きと行動していきます。

ジャック・ニコルソンの莫大な財力というところが、あまり現実的ではないわけですが、それでも、延命よりも、すべてから解放されてしたいことをするほうを選ぶ心理が、共感を呼んでいるようです。

幸福追求の果てに得たもの

結局二人は、したいことをやり尽くすという行動を続ける中で、自分が関わってきた周囲の人との関係性によって、最大の幸福感を得られるということを、理解する展開となります。

モーガン・フリーマンは、家族との絆によって、自分が得てきたものが、いかに幸福だったかに気づき、ジャック・ニコルソンは娘に会いに行き、孫娘を目にすることで、最高の幸福感を得ます。

なんらかの事情で、動物に育てられたという場合は別として、人間が得る最高の幸福感とは、それまで関わってきた誰かに対して、自らが持つ愛情に気づいた場合、そしてその相手から愛情を持ってもらえていると感じることができたときに、得られるものであるということが、この映画では示唆されているようです。

それが、大きな魅力でしょう。そう感じる人が多く、最高に魅力ある映画として、評価され続けていると見られます。

ジャック・ニコルソンは、そうしたことに早くから気づいていた可能性もありますが、モーガン・フリーマンは、あまりに身近にあったため、他の幸福感を求め、その果てに気づいた、ということになります。

最後に

「最高の人生の見つけ方」の魅力は、人間である以上、最大の幸福感は、人とのつながりの中で得られるものだと示唆している点でしょう。

やりたいことを、やり尽くしたいという願いをすべて封じ込める必要はありませんが、結局は人への愛着ということに、行き着くということが示されている点が魅力です。

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