アメリカ合衆国ミズーリ州の州都、人口約4万人を擁するジェファーソンシティは大学都市のコロンビアから南へ約45kmのところに位置しています。
ジェファーソンシティの観光スポット
おすすめの観光スポットは、ミズーリ州のカーセージ産の大理石で作られたミズーリ州会議事堂です。
建築は古代ローマ・ギリシャ時代とアメリカ合衆国議会議事堂など新旧世界がミックスした様式です。
敷地の中にはケンタウロスの噴水、3回の円形広場には著名なミズーリ州出身の功績が称えられているコーナーがあります。
Jefferson Landing State Historic Siteと呼ばれる歴史地区は美術館や中世の建物が現存する地域でまるでイギリスの田舎に来たような長閑な時間が流れています。
アメリカ国内の観光客に特に人気なのが、ミズーリ州立刑務所博物館です。
ミシシッピ川の西に位置するミズーリ州立刑務所は1830年代、当時世界でもっとも大きな刑務所のひとつに数えられ2,200名が収容されていました。
政治犯の顔写真や当時の刑務所の中の様子を映した映像の様子など館内を見学できます。
ミズーリ州立刑務所でボクシングを覚え世界チャンピオンまで登り詰めたソニー・リストンが過ごした部屋の見学が人気です。
クラークス・ヒルでは夏の涼みに最適で、マッケイ・パークは遊具があるので家族連れにおすすめですが、いずれも自然そのものを楽しむ観光といった雰囲気です。
ミズーリ州とジェファーソンシティのグルメ事情
ミズーリ州の地域グルメの代表的なもので挙げられるのが、ステーキとバーベキューです。
近隣の畜産農家から仕入れたお肉は、柔らかでジューシーなことから観光客にも人気の逸品です。
また、バーベキューソースにこだわっているレストランもあり、豚や鶏を使ったソーセージもまたミズーリ州ならではの料理です。
ジェファーソンシティのおすすめのレストランは地中海料理や豊富な種類のビザがあるArris’ Pizza Palaceで、ランチビュッフェが特に好評です。
宿泊施設を併設しているレストランのCanterbury Hill Winery and Restaurantは、広い開放的な屋外で食事を楽しめて、ワインも豊富に用意されています。
サーモンやチキンサラダ、デザートも人気で比較的高めの料金設定ですが、ロケーションが良いことで観光客はよく利用しています。
イタリア料理で人気なのがDomenicos Italian Restaurant & Cateringで、定番のパスタや仔牛を使ったメインディッシュなど一通りのものがあり、フレンドリーな対応が評判です。
また、リーズナブルな料金で利用できるものであれば、軽食であればアイスクリームやファーストフードのチェーン店、自分の好きな料理をご飯の上にのせて食べる快餐スタイルの食事ができる中華料理店の「Dragon Kitchen」がおすすめです。
ジェファーソンシティまでのアクセスとフライト時間
ジェファーソンシティは、ミズーリ州中央部に位置する空の玄関口のコロンビア・リージョナル空港にくわえ、大きな都市にあるランバート・セントルイス国際空港やカンザス・シティ国際空港からもアクセスできます。
セントルイスからは約150km、カンザス・シティからは約230kmなので長距離バスやレンタカーを使っての移動も可能です。
また、観光では一般的に全米をネットワークする鉄道旅客輸送のアムトラックを利用した方が便利と言えるでしょう。
ジェファーソンシティ駅には1日2往復ミズーリ・リバー・ランナー号が停車し、セントルイスとカンザス・シティ、どちらからも乗り入れているので使い勝手がいいです。
セントルイスからは約1時間40分、カンザス・シティからだと2時間半程度で到着します。
シカゴからの国内線が乗り入れているコロンビア・リージョナル空港から市内中心部まで約30kmです。
シカゴとコロンビア間は約2時間、成田か羽田からシカゴまで直行便が就航していておおよそ11時間40分の空の旅になります。
シカゴからカンザス・シティは1時間20分、格安航空券利用の場合はコロンビア・リージョナル空港を利用する場合よりも安くなることもあります。
また、サンフランシスコやデトロイトを経由してカンザス・シティへ行くこともでき、シカゴからセントルイスは約1時間20分なので、自身の目的に合わせて飛行機を予約してみてください。
ジェファーソンシティの物価事情など
ミズーリ州に近年日本人の若い人たちの間で留学先として注目が集まっていますが、その大きな理由にほかのアメリカの地域より穏やかな雰囲気でのんびり暮らすことができフレンドリーなひとが多く、物価が安いことが挙げられます。
二つ星ホテルは朝食付きで6,000円台~、日本のビジネスホテルの部屋より広めでフィットネスセンターを利用できるところもあります。
また、プール併設の3つ星の都市型リゾートホテルが13,000円前後なので全体的にみてほかのアメリカの街より安いといえるでしょう。
手頃なランチは10ドル未満、ちょっと手の込んだイタリア料理などは15ドルほどしますが、中華料理をメインにしたアジアンレストランはほとんどのメニューが6ドル前後なので、財布に優しいです。
料金が高めに設定されているCanterbury Hill Winery and Restauranでもステーキが24ドル、シーフードは15~25ドルなのでそれほど高いと言えるほどではないです。
ファーストフードやアイスクリームのチェーン店は日本よりも安めで、主なアクセスで重要なアムトラックを利用してカンザス・シテイからジェファーソンシティまで片道26ドルです。