水道管ゲームはどんなゲーム?
様々な種類の水道管の一部分が描かれたカードを使って、自分の水道管を最も早く既定の数だけ繋げればよいというシンプルなゲームです。
1976年にアメリカのパーカー・ブラザーズから発売されました。
水道管がモチーフというところにアメリカらしさや時代を感じますね。
ある程度以上の年齢の方では、きっと1度くらいどこかで見たことがあるかもしれません。
水道管ゲームは歴史が長いためバリエーションも多く、いろいろな版が出ており、プレイ推奨人数も様々です。
現代では一人で遊べるブラウザゲームもあります。
大きめのカードを10枚以上置く必要があり、しかも人数分の広さを必要とするため、大きめのテーブルか広い床で遊ぶことをお勧めします。
このあたりいかにもアメリカのゲームというテイストですね。
プレイ人数はその製品にもよりますが、2~5人ほどで、人数が多いほど楽しめるでしょう。
所要時間は10~20分程度と大変手軽で、推奨年齢も低く5歳くらいでも遊べます。
むしろ大人が本気で遊ぶのは物足りないゲームなので、小さいお子さんとお家で遊ぶゲームと思った方が良いでしょう。
カードの中には破損していたり水漏れしている水道管もあって、これを競争相手の水道管につなげることで相手の進行を妨害することが出来ます。
修理には一定の手間がかかるため大変有効な妨害なのですが、邪魔する手軽さの割に修復が面倒で、人によってはイライラするということになりかねません。
小さいお子さんですと自分の作ったものに壊れた水道管が置かれると「いじわるされた」と感じるので、遊ぶ時には注意が必要です。
大人の配慮は大切で、ゲームそのものを楽しむというよりは、お子さんとのコミュニケーションを楽しむ手段と考えると良いかもしれません。
水道管ゲームのルール
セットの中には、バルブと蛇口のカード、パイプのカード、キャップと呼ばれる蓋の付いたパイプのカード、修理屋チップが入っています。
既定の数のパイプをバルブから蛇口まで繋げ、パイプラインを作ることを目指します。
繋げるパイプはプレイ人数により、2人で15枚以上、3人で12枚以上、4人で10枚以上、5人で8枚以上となります。
最も早く作った人の勝ちとなりますが、途中に破損や水漏れがないことが条件です。
水道管ゲームの遊び方
各プレイヤーにバルブと蛇口のカードを1つずつ配ります。
これは水道管のスタートとゴールになります。
次にパイプとキャップのカードをよく混ぜて5枚ずつ配ります。
パイプのカードには、まっすぐのもの、曲がったもの、分岐したものなどがあり、「普通のパイプ」「頑丈なパイプ」「壊れたパイプ」があります。
修理屋チップは2枚ずつ配ります。
配り終わったらゲームのスタートです。
プレイヤーはパイプカードの山札から1枚を引き、4つの行動の中から1つを行います。
①自分のパイプラインを伸ばす
パイプの繋ぎ方にはルールがあり、カードを横向きに使ったり、パイプ同士がぶつかったり、水が流れないような置き方は出来ません。
他のプレイヤーに壊れたカードを置かれてしまったら、修理するまでパイプを繋ぐことは出来ません。
②他のプレイヤーのパイプを水漏れさせて妨害する
③水漏れの修理をする
修理する方法は、修理屋チップを使うか、壊れたものと同じタイプのパイプを重ねて置けばokです。
ラインが他にあれば、キャップをつけて止めてしまうことも可能です。
④パスする
パスしたら手札を1枚を場に捨てて、常に手札は5枚となるようにします。
これらを繰り返し、最も早く既定の数のパイプラインを作った人の勝ちとなります。
水道管ゲームの魅力
水道管ゲームはパイプをシンプルに繋げていくだけの誰にでも出来るカードゲームです。
長い間愛され遊び継がれてきた伝統的なカードゲームで、年配の方には懐かしいと思う方もいらっしゃるでしょう。
手先を使いながら頭を使うので脳の活性化にも大変有効です。
お年を召した方と「懐かしいね」などと言いながら遊ぶのも楽しいでしょう。
ちょっとした広さがあれば大人数でも気軽に始めることが出来ます。
参加しているメンバーによって遊び方をアレンジして変えられる自由さがあるのも優れた点です。
ゲームそのものというより、一緒にゲームを遊んでいる人とのコミュニケーションが大切なゲームとも言えます。
プレイヤーが大人だけであればシビアな妨害で戦略を楽しむことも可能です。
お子さんも参加する場合は妨害カードの出し方をアレンジするなど、大人のちょっとした配慮によって楽しいゲーム進行になるように工夫してみましょう。
お家ならではのローカルルールを作るのも良いでしょう。
最近は1人で出来るブラウザゲームもあってパイプが繋がる快感をよりリアルに感じられますが、やはり大勢でわいわいやってこそ楽しいゲームと言えるのではないでしょうか。
年齢を問わず手軽に遊ぶことができ、お正月などの様々な年齢帯の人たちが集まるような機会に水道管ゲームをして遊びながら、親戚間の親睦を深めるのも良いでしょう。